活動レポート「こまや合同会社」
担当の清水大永さん
ふくしま満天堂プロジェクトにおいて、特に高い目標に向かってチャレンジしている「ふくしま満天堂チャレンジメンバーズ」。バイヤーや販売店などからの要望に応えながら、商品をみがいていくために、日々努力を続けています。
チャレンジメンバーズの事業者さんたちの奮闘する姿を取材すべく、今回は福島県白河市にやってきました。
そばの花が美しい季節にもかかわらず、さめざめと振り続ける雨…。
そんなスタートに少し落ち込み気味の私たちを、あたたかく出迎えてくださったのは「こまや合同会社」の清水大永さん。
もともとこまやさんは「キムチ」を都内の焼き肉屋や地元のお店に卸していたといいます。
「在日韓国人である母親(社長)が家でキムチを作っていて、近所の方や友人にお裾分けしていたのですが、味が評判を呼び、お金を出すので作って欲しいと言っていただける方が出はじめました。それがまた評判を呼び、地元のスーパーなどから引き合いがあり、卸を始めたのが約20年前です。」
人気商品・キャベツキムチ
試食させていただいたキャベツキムチ。
これは…箸が止まらないくらいおいしい!!!思わず取材を忘れて、完食してしまいました。
キムチを試食するスタッフ
キムチに後ろ髪をひかれつつ、今回こまやさんがさらに磨きをかける商品に選んだ「タレ」のシリーズ。
鶏に合うジャン
製造のきっかけは2011年を境にそれまで売れていたキムチが原発の風評被害により、取引が次々と中止になったことでした。途方に暮れていた時に何か違う商品を作らなければ!と、思いついたのがこちらのタレ。
「おじいちゃんが韓国から来た人だったので、キムチを食べて、韓国料理を食べて、お酒を飲むという韓国の食生活が抜けなくて。最後、ご飯に韓国の万能だれをかけて食べ締める、そのタレがこの 『旨けりゃいいジャン』なんです。」
製品化して販売したところ、評判がよかったので、次は豚肉料理に使っていた自家製のタレを、次はプルコギのタレを、と家庭の味を次々に製品化し、現在の商品に至ります。
現在も新商品を開発中で特に力を入れているのは、なんと!福島県産の桃を使ったお肉に合うタレ。添加物や防腐剤を一切使用していないため、長期保存のためにはじっくり煮込んで水分を飛ばさなくてはなりません。そのため1日どんなに頑張っても800本しか製造ができないのだそうです。
「安心安全でおいしい商品を、多くのお客様に届ける。」
たったこれだけのことのようですが、多くの苦労が詰まっているのですね。
転んでは起きる起き上がりこぼし
さて、味には定評のあるこまやさんのタレシリーズ。どうみがいていきましょうか?
「うちの商品というのは直接僕や社長がバイヤーさんやお客様に会って、『これはこういう商品です。こういう気持ちがあって作っているんです』という話をすると、おっ!となるのですが、使い勝手がわからないと言われて。ただ並べているだけではなかなか手に取ってもらえないことがあって。」
なるほど。こだわりの商品だからこそ、そのこだわりがちゃんと伝わらないともったいないですものね。
さて、ここからスター商品に成長していけるのか?!奮闘の様子をお楽しみに!
ふくしま満天堂 事務局編集部
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