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活動レポート

2017.12.06

活動レポート「宇治甘露園」

がんばろう相馬のフラッグ

福島県でも太平洋側、宮城県にほど近い相馬にやってきました!

江戸時代には城下町として栄えた相馬。相馬野馬追(そうまののまおい)というお祭りが有名だそう。早速、街中に馬を発見!

さて、今回お邪魔したのは、40年前からこの地で宇治茶の販売を始めた宇治甘露園さん。こちらが今回キラリと光らせる挑戦をするのは、えごまの商品です。

…お茶屋さんがえごま?
とお伺いする前に、まずは代表の鈴木光一さんに入れていただいた美味しい宇治茶で一服。

 

宇治茶

 

はあ〜落ち着きますねえ。

では、気をとりなおして、なぜお茶屋さんがえごまの商品を始められたのでしょうか?
「もともと、地元のものを使った商品を作りたい、と思っていて。」と今回担当である息子の仁人さん。

 

代表の鈴木光一さんと鈴木仁人さん

 

「3.11後、産業が全部ダメになってしまったでしょ。海産物も全部ダメ。私どももどうしたらいいかとおもって。何かしなきゃいかんと。それで、地元の素材であるえごまで作ってみようと。」と、光一さん。

すると、横でにこにこ聞いていた奥様。
「もともと震災の時、青のりドレッシングを作っていたんですよ。相馬の青のりを使って。そしたら放射能でダメになってしまって。」

 


代表の奥様

 

「震災の時に作った青のりドレッシングは売り切れてしまったら、材料がないから作れなくなってしまって、えごまに挑戦したのはその後です。いろんな業者さんとおつきあいがあったから、ドレッシングにえごまを入れてみたらいいんじゃないか、という話になって。」

 

テレビで紹介されてからじわじわ続くえごまブーム。

この地域では昔からえごまを栽培していたそうですが、問屋さんの勧めもあり、震災後から加工品まで作る地場産業として浸透してきました。

 


店内のえごまコーナー

 

でも、えごまはなかなか手間がかかる代物。
代表と奥様も商品のためにご自分たちでえごまを栽培されたこともあったそうですが、成った日に収穫できないと全部落ちてしまったり、採っても加工するためにも、小さい実を取り、洗浄し、ゴミを取り….もうとにかく大変!

「今年からは、地元の契約農家さんからえごまを仕入れ、専門の業者に頼んで丁寧に洗って、手で炒っています。ちゃんと洗っているかどうかは油絞ったらはっきりわかったね。ちゃんと洗ったうちのものははっきり透明な黄金色なんです。その辺で販売しているのは濁っているんですよ。」

 

えごまドレッシング

 

「宇治茶を売るときも、ここは産地じゃないから、いろいろうちで試行錯誤して、手を加えながらおいしくなるようにブレンドして売っているわけです。問屋にもレシピを聞かれるくらい。

その手間暇を惜しまない創意工夫の精神が、商品を光らせるヒントかもしれないですね!
今回はどんな創意工夫が出てくるのでしょうか?乞うご期待です!

 

ふくしま満天堂 事務局編集部

 

宇治甘露園の商品

福島県相馬産えごま使用 えごまドレッシング

福島県相馬産 炒りエゴマ エゴマ健太くん