活動レポート「夢・菓子工房 かめまん(株式会社亀饅)」
出迎えてくれたウルトラヒーロー
特撮の神様「円谷英二監督」の出身地として有名な須賀川市にやってきました!
さっそく美しい青空をバックにポーズをとる、ウルトラヒーローと怪獣たちがお出迎え。
この地でもうすぐ創業100年を迎えようとする「夢・菓子工房 かめまん(株式会社亀饅)」さん。
初代・亀三さんが始めたおまんじゅう屋さん「かめまん」は、のちに洋菓子部門も開設し、毎日のおやつに、お誕生日・入学卒業といったハレの日に、地域に長年愛されてきたお菓子屋さんです。
夢・菓子工房 かめまん
店内の様子
「じっとしているのが苦手でいろいろやってみたくなっちゃうんですよ~」
とおっしゃるのは、現在4代目の鈴木茂雄さん。
製造のかたわら、お祭りやイベントにも自ら積極的に参加し、販売まで担当されている。そんなフットワークが軽く、エネルギーにあふれた方です。
代表の鈴木茂雄さん
「うちの店はもともと和菓子が強かったんです。私も和ですし。ただ、洋菓子って突発的にブームが来るときがあるんですね。ロールケーキだとか、シュークリームだとか。東京だとどっちかの専門店なんでしょうけどね」
かめまんさんでも、長~いロールケーキや、注文を受けてからクリームを入れるシュークリームが大ヒットしています。確かに、洋菓子はパッと華やかかもしれません。しかし、売り上げが安定しているのは、やっぱり和菓子なのだそう。みんなに喜んでほしいからこそ、かめまんさんは両方を大事にしてきました。
人気のシュークリーム
和と洋、どちらも製造していたからこそ、作ることのできた商品もあります。
「うちの看板商品『玄米パン』は、和菓子屋さんでは使わない発酵の「焙炉(ほいろ)」を使っているんですね。これがうちの強みでもあるんです」
震災直後でも1日10,000個を製造し、避難所などへの差し入れもしていたという玄米パン。地元で70年間愛されている味は、和菓子と洋菓子、両方に向き合ってきたからこそ生まれたんですね!
看板商品の玄米パン
かめまんさんがつくるお菓子には、もうひとつ特徴があります。
それは、もち米やうるち米、季節の果物など、福島産の材料を積極的に使っていること。玄米パンにも、地元の玄米粉が使用されています。「長年地元に愛されてきたお店だからこそ、福島の生産者さんと一緒においしい商品を作っていきたい」と語る鈴木さん。
「地元の自慢」と言ってもらえる商品づくりを目指す、かめまんさん。そんな思いがこもった商品を、私たちとしてもぜひ全国の皆さんに届けていきたい!
そのネックのひとつとなるのは「流通」です。
看板商品である玄米パンやフルーツシューは、賞味期限が短かったり、冷凍にしなくてはいけなかったりと、流通に乗せるのがなかなか難しい商品です。その場で食べてもらえるイベントや、冷凍庫がある場所など、販路が限られてしまうんですね。常温で日持ちがする、なおかつかめまんさんらしい商品を作ること。これが今回のポイントになってくるのでしょうか。
クリアするべきハードルはありますが、亀のように一歩一歩着実に進みながら、たくさんの人の笑顔が生まれる日が来ることを願っています!
ふくしま満天堂 事務局編集部
夢・菓子工房 かめまん(株式会社亀饅)の商品
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